高次脳機能障害について

高次脳機能障害とは、脳血管障害や交通事故による頭部外傷を負ってしまうなど様々な原因によって脳に損傷を受けてしまった場合に生じる後遺障害のことです。

「人が変わったように怒りっぽくなった」「行動パターンがかわった・・・」など事故前と比較して被害者の方の言動などで親族友人同僚など周囲の身近な人が違和感を感じたり「何か少し変かも・・・」などと少しでも感じた場合は、高次脳機能障害をうたがい、専門的な診断治療のできる病院での診断治療が不可欠です。また、交通事故により発生した高次脳機能障害であると認定を受けるためには、医師だけでなく、高度な経験と専門的知識を有する弁護士の協力が非常に重要となります。

当事務所では、高次脳機能障害のサポートの専門家とともに、サポートをさせていただいています。ぜひお気軽にご相談をいただけましたら幸いです。

 

1 高次能機能障害を患った方の症状や言動について

高次能機能障害を患った方は、外見からは、その症状や障害の重大さや深刻さが、理解されにくいケースが多くあります。

以下、高次能機能障害のいくつかの特徴的な症状について記載します。

交通事故の被害者の言動や症状に気付かれたら、高次能機能障害について専門的な診断、検査のできる病院にご相談されるともに、当事務所にできるだけ早くご相談頂けましたら幸いでございます。

 

1 事故前と異なる行動が見られる場合

  1. 記録力に障害がある場合
    高次脳機能障害を発症していると、記録力に障害が発生する場合が少なくありません。例えば、話した内容を10分もたたないで、忘れてしまったり、買い物などの用事を家族に頼まれても、何を買うかを忘れてしまったり、掃除をすること自体を忘れてしまうこともあります。また、忘れないようにメモをとっても、そのメモを取ったこと自体を忘れたり、メモをどこにしまったかを忘れたりしてしまうことなどが発生することもあります。 
  2. 注意能力や集中力に障害がある場合
    仕事や家事を行っているときに今までではありえないミスを頻繁におこすこともあります。ガスを点火したことを忘れてしまったり、入る予定が全くないのにお風呂を沸かしたり、作業中に必要なことを一切やらなかったり、1つのことに集中し、2つ以上のことを同時にできないような状況になることもあります。
  3. 視野がせばまる
    物の一方のみをみて見ていて、片側にぶつかってしまったり、自転車や掃除機を引いて移動するときに、物にすぐぶつけてしまうなどの状況になることがあります。
  4. 言葉が出ずらい
    同じ言葉や会話を何度も繰り返してしまったり、そもそもうまく話すことができないなど失語症のような症状がでる場合があります。
  5. 通いなれた道なのに迷ったり、家に戻れない
    普段通いなれた道なのに、迷ってしまったり、買い物先のスーパーから家にもどうれないなど、自分がどこにいるのかわからなくなってしまう症状を発生する場合があります。
  6. コミュニケーションがとれない
    暴力的な言動をしたり、突然怒ったり、同じことを繰り返したり、家族と意思の疎通が急にとれなくなたったり、、、など、人間関係が築けないといった症状がでる場合があります。
  7. そのほか
    味覚が失われ醤油を大量に使ったり、胡椒を異常な量使用したり、嗅覚に障害が出て食べ物が焦げていることに気付かなかったり、手や足をむやみに意味もなく動かすなどの症状が出ることもあります。

 

2 性格が変わってしまった場合

  1. 気が長かったのに、些細なことですぐ起こり暴言をはいたり、切れてしまったりする。また、家族に暴力をふるいだしたり、物を壊したりする。
  2. 自己中心的になったり、他人に配慮できない、人の意見を全く聞くことができず、こだわりが強くなってしまったり、約束を守れなくなったりする。
  3. 外出を嫌がって、家の外にでない、病院にリハビリを行く必要があっても、断る、急に落ち込んだりする。
  4. 自分でやろうとせず、自発性もなくなってしまい、家族に急に頼りだした。
  5. 持っているお金をすべて使ってしまったり、知人にあげたり、貸したりするなどお金の管理が出来なくなった。

 

3 その他

  1. 視野狭窄や複視になったり、耳鳴り、聴覚の低下がおこる。
  2. てんかんが発症する。
  3. めまいが発症する。

以上のように、高次能機能障害を発症すると、様々な症状が起こります。

事故前と少しでも違和感があった場合は、見逃さず、早急に専門的な病院の検査や診断、治療を行うとともに、当事務所までご相談頂けましたら幸いでございます。

 

2 交通事故による高次能機能障害と認定されるためには

交通事故により高次脳機能障害として後遺障害の認定を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 交通事故の後、一定期間の意識障害の存在
    事故後から、少なくとも6時間以上の意識障害が発生していることが高次能機能障害発症の目安となります。また、軽度意識障害もしくは健忘症が事故後1週間以上続いたか否かも、一つの判断要素です。
  2. 高次能機能障害(脳へのダメージ)を基礎づける画像所見
    事故直後の初診時の画像検査において脳外傷があきらかであることが必要です。また、少なくとも3ヵ月以内に脳萎縮や脳室拡大がみとられているか否かも判断基準の一つとされます。
  3. 高次能機能障害を基礎づける症状
    高次能機能障害を後遺障害として認定されるためには「神経系統の障害に関する医学的意見」、「日常生活状況報告」という書類の記載内容が非常に重要になります。以下それぞれについて説明します。

ア 神経系統の障害に関する医学的意見

この書面は、医師によって作成されます。

医学的意見は、以下の項目について記載されます。

  1. 画像及び脳波
  2. 運動機能
  3. 神経心理学検査
  4. 身の回り動作能力
  5. てんかん発作の有無
  6. 認知・情緒・行動障害
  7. 認知・情緒・行動障害の症状が社会生活・日常生活に与える影響
  8. 全般的活動及び適応状況

 

イ 「日常生活状況報告」

「家庭、地域社会、職場、または学校での生活が困難があるか否か」、「身辺の生活維持・健康維持などが出来ているか否か」、といった点が判断されることになります。

この状況報告で重要なのは、事故前と事故後の症状、言動の比較です。

入院中、もしくは退院後すぐの受傷後間もない時期に、高次脳機能障害とみられるような症状が見られた場合は、家族が十分にチェックをすることが重要です。高次脳機能障害の患者は、外見からは病態を判断がしずらいことを特徴とします。

このため日常生活状況報告は、高次能機能障害の後遺障害の認定においては、非常に重要な書類です。家族や同居人により作成されることになりますが、何をどのように記載するか、また、家族の報告書だけでなく、他の書面も別途添付するか否かについても、非常に重要な判断となります。働いていた場合は、職場の上司や同僚に依頼して具体的な状況の説明書の作成を依頼したり、学校に通っている学生であれば、担任教師に依頼して具体的な状況の説明書に作成を依頼することもあります。

これら状況説明書も、後遺障害認定において重要な情報となります。

どのようなことを、どのように記載してもらうかを職場の上司や担任の教師に説明することが重要となります。

この点についても、事前に当事務所にご相談いただけましたら幸いです。

 

3 高次能機能障害の被害者と家族に生じやすい問題点

高次能機能障害として病院で適切な診断と治療がなされないケースが少なくないこと

高次脳機能障害の診断には、高度で専門的な医学知識が不可欠です。

しかし、外見的に健常者と同じに見えるため、高次脳機能障害について十分な知識や理解のない医師や医療機関にかかると、症状を見逃されたまま放置される場合が少なくありません。そのために、診断に必要な検査を行われない、また、適切な診断を受けることができないことも少なくないのです。事故直後の急性期の対応で治療を打ち切られ、リハビリも受けられないというケースがあります。

当事務所では、北関東を中心に専門的な医療機関について多くの情報を取得しています。

高次機能障害が疑われる事案ではできる限りお早めに当事務所までご相談ください

 

高次能機能障害の後遺障害の重さが適切に評価されない危険性が少なくないこと

医師や医療機関が「高次脳機能障害」の後遺障害の状況を十分に認識していなかったり、十分理解をしていない場合には、後遺障害の認定において極めて重要な後遺障害診断書に適切に記載されない危険性が少なくありません。

そのため、後遺障害の等級認定では低い等級に判断され、損害賠償の金額に大きな影響を及ぼします。そうした結果を回避するためにも、当事務所は専門医や医療調査会社と連携し、治療診断の段階から解決に向けてのサポートをしております。

高次能機能障害の後遺障害は、出来る限り早い段階で、医師との協力のもと準備をはじめることが極めて重要です。

当事務所は、専門的知識と経験のある医療調査会社と協力して診断検査治療の段階からサポートをしています。

相談は全て無料ですので、一度ご相談していただけましたら幸いです

以下に高次能機能障害の認定基準などについて記載します。

高次脳機能障害の認定基準

等級

認定基準

1級1号

(要介護)

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの

2級1号

(要介護)

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの

3級3号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの

5級2号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの

7級4号

神経系統の機能または精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの

9級10号

神経系統の機能または精神に障害を残し、服することが出来る労務が相当な程度に制限されるもの

高次脳機能障害は、一見すると「体調が良くないのでは?」などと気に留めずに見過ごしてしまうことがあります。しかし、高次脳機能障害においても、他の後遺障害同様に早期に適切な治療を開始することで、症状を軽減できる可能性があります。

「事故に遭ってから人が変わったような気がする」など、些細なことでも高次脳機能障害だと疑われる症状があれば、まずは弁護士にご相談することをお勧め致します。

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